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がん免疫治療をはじめとする先端医療技術の開発・支援事業 株式会社デンドリックス

【プレスリリース】免疫療法に画期的な光をあてる

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【プレスリリース】免疫療法に画期的な光をあてる
【プレスリリース】免疫療法に画期的な光をあてる

2017.3

「蛋白質の修飾剤」に関わる特許権取得により癌治療効果に格段の増強が期待できます

株式会社デンドリックス(以下「当社」)は、事業の柱である治療用細胞の培養及び加工等の細胞医療支援事業のひとつとして、免疫細胞治療における樹状細胞[i](DC)ワクチンの加工技術を医療機関向けに提供しております。DCワクチンは、正常細胞と癌細胞を見分けて癌細胞のみを殺傷(傷害)する細胞傷害性T細胞(CTL)に、癌細胞の目印(抗原といいます)を提示し増殖を刺激する司令塔の役割を果たす細胞として現在もっとも注目されている細胞です。これまでのDCワクチンの加工法では、患者さん自身の癌細胞や人工的なペプチド[ii]を抗原として利用していました。しかしこれらのDCワクチン療法における抗原提示方法にはいずれも満足できない点があり、DCが潜在的にもっている抗原提示の能力を十分発揮できるものではありませんでした。この度、特許取得した「蛋白質の修飾剤」の技術をDCワクチンに応用することで、① 抗原蛋白質だけを大量に細胞質内へ導入することが可能、② 任意のHLA[iii]クラスIとクラスIIで同時に抗原提示される(HLA検査が不要)、③ ヘルパーT細胞[iv]と細胞傷害性T細胞[v]のいずれにも、同時に強力に抗原提示することが可能、④ 抗原提示時間が長い、⑤ メモリーT細胞[vi]の増加が期待される、⑥ 様々な抗原蛋白質に応用可能という特徴を付与できることから抗原の提示能力を十分発揮できるようになります。これにより、CTLによる抗腫瘍効果(癌治療効果)の格段の増強が期待されるものです。

この度の特許取得を受けて、当社は今後の治療法改善に向け、導入用抗原蛋白質の製造と抗原蛋白質導入DCワクチン加工技術の事業化を推進して参ります。

今後は自由診療での提供以外に、国内大学病院と共同臨床研究を推進し、頭頚部癌、乳癌、皮膚癌や前立腺癌等から有効性を確認していく計画で、開発資金が準備出来次第開始いたします。

 

【特許情報】

番 号:   特許第5816550号(出願国:日本)

発明の名称: 蛋白質の修飾剤

発明者:   野口活夫、桒田恵里、只木敏雅、江川滉二、神原佳織

権利者:   株式会社デンドリックス

登録日:   2016年9月21日

 

【今後の見通し】

本件は平成29年3月期の業績に与える影響は軽微であると見込んでおります。

 

関連論文
Kuwada E, Tadaki T, Kambara K, Egawa K and Noguchi K.
Conjugation to octa-arginine via disulphide bonds confers solubility to denatured proteins in physiological solution and enables efficient cell-internalization.
Biotechnol. Appl. Biocem. 2011, 58: 439-448.
DOI: 10. 1002/bab.59

 

用語注

[i] 樹状細胞: 細胞外の成分を非特異的に細胞内に取り込む能力をもつ食細胞の一種。取り込んだ成分を自身の細胞表面に提示する能力をもつ抗原提示細胞の一種。血液中の単球から分化するマクロファージと似ているが、体内で正常に成熟すると食作用はなくなり、HLA クラスIからの抗原提示が強力になる。

[ii] ペプチド: 蛋白質の断片。CTLが直接認識するペプチドは、HLA クラスIという細胞表面蛋白質と会合した約9アミノ酸からなるペプチド。

[iii] HLA: ヒトリンパ球抗原。一般的には白血球の血液型と説明されることがある。ヒト以外の種では、MHC(主要組織適合性抗原)と呼ばれ、臓器移植の際に他者の臓器を拒絶する反応の元となっている。クラスIは細胞傷害性T細胞等のCD8陽性細胞への抗原提示に使われている。クラスIIはペルパーT細胞等のCD4陽性細胞への抗原提示に使われている。夫々蛋白質のアミノ酸配列に多様性があり、ペプチドを抗原に利用する場合には、その型にあった配列のペプチドが必要になる。

[iv] ヘルパーT細胞: 細胞性免疫を誘導し、細胞傷害性T細胞の活性化や働きを増強させる1型(Th1)と、液性免疫を誘導し、抗体産生系を増強させる2型(Th2)がある。抗腫瘍効果の増強にはTh1の活性化が必要となる。

[v] 細胞傷害性T細胞: 癌細胞やウイルス感染細胞等の異常な細胞を認識し傷害する能力をもったT細胞。腫瘍免疫では、癌細胞だけを特異的に認識する細胞傷害性T細胞を特にCTLよぶ。

[vi] メモリーT細胞: 一度活躍したCTLの一部は、そのままの特異性を記憶して体内に残っており、同じ抗原に出会った際には速やかに増殖することができる。このような記憶をもったT細胞の総称。

 

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